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マサチューセッツ工科大学(MIT)に入学したいけれど、どうしたら合格できるのだろう?どんな人が合格しているのだろう?

そういう疑問をもっている高校生やその親御さんは多いと思います。


カーンアカデミーのサル・カーン(Sal Khan)さんが、MITのアドミッションディーンのステゥ・シャマール(Stu Shamall)さんに、わたしたちと同じような疑問を質問をしています。


本記事は、シャマールさんが語っている『MITに合格するために必要なことを』を、カーンさんのYouTubeからご紹介します。

YouTubeには英語字幕だけだったので、引用には抄訳をつけています。


■もくじ

1. MITに合格するために大切なこと

2. 競争力のある受験生になるために必要なこと

3. 合格している人はどんな人


1. MITに合格するために大切なこと


MITに合格するためには、とにかく自分の才能、優れているところを、大学にわかってもらうことが大切です。


MITのアドミッションのシュマールさんは、どんな学生を合格させたいかについて以下のように答えています。


We think about trying to enroll students that are going to succeed academically on our campuses, who are going to be well-matched to our institution, so that the kinds of things that motivates those students, that get them excited, are the things and the culture on our campus.


”われわれはMITの校風に合い、学業も優秀な学生に入学してもらおうと思い、その学生にわれわれのキャンパスで意欲をもって、新しいことにチャレンジをしてもらいたいと思っています。”


さらにシュマールさんは、次のように続けます。

And then we think about what kind of contributions that those students might be able to make to our campuses, which might mean any particular kinds of talent that they have, but also how engage they're going to be in the life of the university.


”そして合格してもらいたい学生が、MITに入学したら大学生活の中で、自分の持っている才能を生かして、どんな貢献をしてくれるだろうかということを考えています。”


MITに限らず、アメリカの大学の入学試験は、SATなどの統一テスト、GPA(学校の成績)、ボランティア活動、クラブ課外活動、出願時に提出するエッセイ、面接、推薦状などから総合的に合格を判断されます。


成績だけではなく、高校時代にどんなことことに興味をもっていたのか、そしてどんなチャレンジをしたのかが、大切です。


それによって、その学生を入学させると、大学に入ってからどのように活躍して、貢献してくれるかを考える判断の材料にしてもらえるからです。



2. 競争力のある受験生になるために必要なこと

MITやアイビーリーグに受かるためにはGPAは4以上、SATで高得点をとり、スポーツなどの課外活動やボランティア活動も一生懸命にやらなければならないといわれています。


その点についてカーン・アカデミーのカーンさんが


”MITに合格する条件として、5つか6つのAPクラス、SATの高得点、クラスでトップのパーフェクトなGPA、3、4のクラブでバイスプレジデントかプレジデントをするとか、(オーケストラの)シンフォニーの演奏で第一バイオリンを務めるとか、それらが競争力のある学生をつくるといわれていますが、本当ですか?”


と聞いています。


それに対してシュマールさんは


I think the things that you've just described are components that a

certain student might have as part of their application. It is not the first way that we think about evaluating students.


”それらはアプリケーションの中の一要素ではありますが、学生を評価する一番のポイントではありません。”


と答えています。


APクラスの数、SAT、ACTの点数、GPAの成績、課外活動の内容は、入学するための評価のポイントではありますが、それらがすべてではないということです。


That is really the lens that we're looking through and students can manifest those things and demonstrate those things in different ways.

”だからアプリケーションプロセス(大学入試の過程)は、受験生が自分の才能を持っていて、いろいろな方法で、表現して、説明する、それを通して学生をしるレンズのようなものです。”



シュマールさんはアドミッションプロセスをどんな学生かをしるためのレンズにたとえています。


GPAやSAT、ACTで好成績を取り、大学の授業に必要な学力があることは大切ですが、それだけでなく、アドミッションプロセスの中で、さらに自分の得意分野、才能をアピールして、いかに大学に入ってから自分は活躍できるか、いかに自分を入学させたほうがいいのかを大学側にわかってもらうことが大切です。



3. 合格している人はどんな人

それでは合格するためにはさらに何が必要なのでしょうか?


同じことの繰り返しになりますが、学業だけでなく、自分の興味のある分野で、実際にプロジェクトとして、時間や能力を使って、実際に自分でやってみることが大切です。


シュマールさんは、次のようなことも言っています。


I think students also really need to leave themselves time and capacity to pursue more independent projects.

Independent I don't mean by themselves. Independent projects could mean with other people certainly.

But these other projects that allow students to use some creativity and independent thought and coming up with some new and interesting things and whatever topics interest them. Those are the kinds of things that we also really like to see students submit as part of their application.


”学生は時間と能力をもっと自分のプロジェクトに使うべきです。創造性と独自の思考を使って、新しく興味のあること、それはなんでもいいので、忙しくても時間を工面して、やってみることです。
わたしたちは、アプリケーションの中で、それを知ることができるのを、とても楽しみにしています。”


学校の成績やテストの結果だけではなく、そのほかの部分でなにに情熱をもち、なにをやったのかという部分が、強いアプリケーションの学生と作るということでした。


もしAPクラスがない場合は、地元の大学で授業を受けるとか、数学の得意な生徒はマスコンペティションに参加してみたり、オリンピアードプログラムをやってみたり、本当にいろいろです。


とにかく自分の能力を実証することなんでもいいからやってみる、そしてそれをアプリケーションプロセスで大学側にアピールして、いかに自分がユニークで、活躍できる人物であるかということをわかってもらうことが、大切ということでした。

アメリカの大学入試は、日本のように入学試験の成績だけで、合格が決まるわけではないので、大変です。

でも大学側もテストの点数だけでなく、手間と時間をかけて、いろいろな面から、いかに大学に貢献できる学生を選ぶかと真剣なことが、よくわかりました。

アメリカの大学は入るのは簡単で、卒業するのは難しいとかいわれたりしますが、決してそんなことはなく、有名な大学は入学するものとても大変です。